技術情報

【リモートワークで大活躍!】社内SEがオススメする はじめてのディスプレイの選び方

Pocket

こんにちは、ショウイチ(@shoichi_infosys)です!

リモートワークが働き方として定着してきて、自宅で働く人が増えてきましたね。自宅で快適に働くために使いやすいディスプレイを探していませんか?

ディスプレイが無いとノートPCの小さい画面だけで仕事を行わないといけないため、目や肩、腰などに疲労が溜まる原因となり、パフォーマンスが低下するので1人に1台は欲しいところです。今回ははじめてディスプレイを購入する方に自分が聞かれた質問や気を付けたいポイントをもとに解説していきます。

よく聞かれる質問

社内SEを担当しているので知人や友人からディスプレイ購入について相談を受けることがあります。よく聞かれる質問は以下になります。

色んなメーカーがあって、自分に合うディスプレイがわからないなー
どのサイズを選べばいいんだろう?
曲面ディスプレイが流行っているけどどうなんだろう?

どうでしょうか?パソコンが好きな方や社内SE以外の人だと上記のような疑問を抱えているのではないでしょうか?

どんなメーカーがあるの?

まず「色んなメーカーがあって、自分に合うディスプレイがわからない」という質問ですが、ディスプレイには以下のメーカーがあります。

  • DELL
  • HP
  • LGエレクトロニクス
  • BenQ
  • Acer
  • EIZO
  • IIYAMA
  • PHILIPS

聞いたことのあるメーカーが多いのではないでしょうか?このあたりのメーカーのディスプレイであれば実績もあるので大きな問題はありません。あまり聞いたことがないマイナーなメーカーのディスプレイだとサポートが充実していなかったり、性能が低かったりするので気をつけてください。

私なりにメーカーの特徴をまとめたものが以下になります。

DELL 安価なモデルから高価なモデルまで幅広く商品を揃えている
HP 薄くてベゼルが小さいのでスペースを有効活用できるモデルが多い
LGエレクトロニクス スタイリッシュで高い技術力とノウハウを活かした商品を揃えている
BenQ コストパフォーマンスを重視したモデルが多い
Acer 安価なゲーミングモニターを数多く揃えている
EIZO シンプルなデザインに購入後のサポートが充実している
IIYAMA コストパフォーマンスに優れ、企業で多く使われている
PHILIPS 保証が充実しており、長く安心して利用ができる

上記の特徴を選ぶ際の参考にしていただけますと幸いです。

どのサイズを選ぶ?

サイズを選ぶ際には、まず以下を確認してください。

  • ディスプレイを置くスペース
  • 利用用途(仕事、動画閲覧、ゲームなど)

せっかくディスプレイを買っても置けなければ意味がありませんので、メジャーで横幅、奥行きを必ず確認してからサイズを選んでください。見落としてしまうところですと高さにも気をつけてください。あまりに高いと首を上下しないと見えないので首に負担がかかってしまいます。

利用用途もサイズを選ぶのに重要なポイントです。仕事だけの用途であればそこまで大きなサイズは必要ありません。ただし、Youtubeなどの動画を大きな画面で観たかったり、大画面でゲームをやりたい場合であればそれなりのサイズが必要になります。

サイズ毎の特徴は以下の通りです。

22インチ以下 コンパクトなサイズでスペースがあまりない場合に最適。仕事用としては問題ないサイズだが、複数のウィンドウを同時に開いて作業する場合には少し足りないサイズ。動画やゲームで利用する場合にも少し足りない。
24インチ前後 標準的なサイズで仕事、動画視聴、ゲームも出来るサイズ。はじめてディプレイを買うならこのサイズがオススメ。
27インチ以上 大きめのサイズで動画視聴やゲームに最適なサイズ。ディスプレイとの距離が短いと視野角に収まりきらず全体が見えづらくなってしまうので、横だけでなく奥行きにも広いスペースが必要。

曲面ディスプレイってどうなの?

去年からディスプレイの中でも注目を集めているのが曲面(湾曲)ディスプレイです。画面が左右にカーブしていて平面ディスプレイより両端が見えやすいので、没入感が高く映り込みが少ないのが特徴です。その特徴から動画視聴やゲームに特に力を発揮します。

これだけを書くと平面ディスプレイより曲面ディスプレイのほうが優れていると思ってしまいますが、曲面ディスプレイにも注意点はあります。

  • 平面ディスプレイより価格が高い
  • 直線がカーブして見えてしまうため、デザインなどの仕事には向かない
  • カーブがあるため、平面ディスプレイより奥行きが必要
  • 慣れるのに少し時間がかかる

どちらが優れているというわけではなく、どちらにもメリット/デメリットがあります。ご自身の利用用途によって選んでみてください。

ディスプレイを選ぶ時に気を付けることは?

上記の質問以外にも気を付けていただきたいポイントがあります。このポイントを押さえることで、よりご自身にあったディスプレイを選ぶことが出来ますのでチェックしてみてください。

解像度

解像度とは、そのディスプレイ内にどれだけ多くのドットが並んでいるかを示す数値です。並んでいるドットが少ないディスプレイは画像が粗く、多くのドットが並んでいるディスプレイは画像が鮮明です。

ディスプレイにおける主な解像度は以下になります。

8K 7680×4320
4K 3840×2160
WQHD 2560×1440
Full HD 1920×1080
WXGA++ 1600×900
HD 1280×720

8Kが1番解像度が高く、HDが1番解像度は低くなっています。気をつけなくてはいけないのは解像度は高ければいいというものでは無いということです。解像度が高ければ画面に表示される画質は向上しますが、動画などがその解像度に対応していない場合は画質に変化はありません。また、ワードやエクセルなどをメインで使用する場合は、解像度が高すぎると文字などの表示が小さくなってしまいます。解像度は高いほど価格が高くなりますので利用用途に合わせて、どれくらいの解像度が最適かを考えることが重要です。

ワードやエクセルなど仕事メインで利用する場合はフルHD、動画視聴やゲームがメインであれば4Kがオススメです。

パネル

ディスプレイのパネルにはTN(Twisted Nematic)方式、VA(Vertical Alignment)方式、IPS(In-Plane-Switching)方式の3種類があります。細かく説明すると複雑なので以下の表のような特徴があることだけ覚えておいてください。

TN方式 消費電力とコストが安く、応答速度が速いことが特徴。視野角が狭く、見る角度で色が大きく変わるという欠点があり、速い応答速度が要求されるゲーム用や低価格モデルでの採用が多い。
VA方式 バックライトの透過率が低く深みのある黒を表現できる。IPSパネルより視野角が狭いので斜めから見るのには不向き。映像や画像の鑑賞向き。
IPS方式 画質が良く、視野角が広いのでどの角度からも安定して見ることができる。コントラストの面ではVA方式に、応答速度ではTN方式に劣る。TN方式、VA方式より高価。イラスト制作、動画作成、写真の編集向き。

光沢

ディスプレイには2つの光沢があります。グレア(光沢)とノングレア(非光沢)です。名前の通り、画面がツヤツヤで反射するのがグレア、画面がマットで映り込みが少ないのがノングレアです。

引用元:液晶モニタの選び方!はじめても絶対に後悔しないおすすめ液晶モニタ!

グレア(光沢) 色が鮮やかでコントラストが高く、黒が引き締まって見えるので、静止画や映像閲覧に向いている。その反面、表面がツヤツヤなため外部からの映り込みがあり、ノングレアと比べると目が疲れやすいという面がある。
ノングレア(非光沢) 外部からの映り込みを少なくするため、特殊な表面加工を施してあり、発色が地味でコントラストが低く感じる場合がある。映り込みが少なく、目への負担が軽い、表面がキズつきにくいというのが特長。

綺麗な画面で動画視聴やゲームをしたい場合はグレア(光沢)、仕事など長時間画面を見るような場合はノングレア(非光沢)がオススメです。

意外と忘れがち?ディスプレイ接続に必要なもの

いざディスプレイを購入しても接続に必要なものが揃っていないと利用が出来ないので、ディスプレイ購入と合わせて準備する必要があります。特に忘れがちな2つについて解説していきます。

ケーブル

ディスプレイとPCやゲーム機をつなぐケーブルです。ケーブルにも種類がいくつかあるのでディスプレイとPC、ゲーム機両方の入力端子を確認してください。

HDMI ケーブルで1本で音声と映像をデジタル信号で伝送する。現在のPC環境やゲーム機で1番標準的なインタフェース。HDMIを小型化したMini HDMIもある。
DVI デジタル式の映像出力端子。デジタルなのでデータに劣化が無いことが特徴。デジタル出力できるDVI端子には「DVI-D」と「DVI-I」の2タイプあるので注意が必要。シングルリンク対応では、フルHD(1920 × 1080 / 1920×1200)までの解像度。WQHD(2560 × 1440)などそれを超える解像度では「ディアルリンク対応」が必要。
D-Sub アナログ式の映像出力端子。信号の経由は「デジタル信号→アナログ変換→デジタル信号」となるため、もとのデジタル信号のままの出力にならないのでそこで歪みが生じ、デジタル出力よりも画質が悪くなる。ひと昔前は主流だったが、近年は廃止の方向。
USB パソコンと周辺機器を接続するために使われるポピュラーな端子。USB Type-CはMacbookなどで使用されており、ケーブル1本で「映像、音声、USB信号」を転送し、さらに給電が可能。
DisplayPort DVI 端子の後継として、業界団体VESAが定めているデジタル式のディスプレイ端子。さらに小型コネクタのタイプは、Mini Display Portと呼ばれる。HDMIと同じで、1本のケーブルから映像・音声・制御信号をデジタル出力することができる。

基本的にはHDMIが現在の主流なのでこちらに合わせることをオススメします。

アダプター

PCなどにHDMIなどの端子があるかを確認してください。Macを使っているユーザーの方は注意が必要です。最新のM1 MacBook Pro/Airを含め、2016年以降のMacBookにはUSB-Cしか接続端子がありません。モニター接続のためHDMIを使いたい方はアダプターを別途準備する必要があります。

USB-Cアダプターは色々なメーカーから沢山の種類が発売されていますので、いくつかオススメのUSB-Cアダプターを紹介させていただきます。

Apple USB-C Digital AV Multiport アダプター

 

Apple純正のアダプターです。価格は高いですが純正なのでMacとの相性は抜群です。特にこだわりが無い方はこちらを購入するのをオススメします。

Macとの相性が抜群
価格が高く、ポートが3つ(USB、HDMI、USB-C)と少ない

 

Anker PowerExpand+ 7-in-1 USB-C PD イーサネット ハブ

 

アンカーは中国の家電メーカーですが品質に定評があるメーカーです。こちらのアダプターは7つのポート(USB-A×2、USB-C、HDMI、Ethernet、microSD、SD)を備えていることが特徴です。7つもポートがありますが、ひとつひとつのポートが高性能(4K出力、高速充電、高速データ転送)なことも便利なポイントです。

ポートが7つあり、どれも高性能

はじめてにオススメのディスプレイ4選

上記で説明したポイントをふまえて、はじめてディスプレイを買う方にオススメなディスプレイを5つ紹介します。

Dell S2421HGF

メーカー DELL
サイズ 23.8インチ
解像度 Full HD(1920 x 1080)
パネル TN方式
光沢 ノングレア(非光沢)
寸法(幅×奥行き×高さ) 53.78 cm x 18.94 cm x 45.16 cm
入力端子 HDMI×2、DisplayPort

DELLの低価格なゲーミングモニターです。サイズも一般的なデスクに置くのにちょうどいいサイズでベゼルレスなので画面もサイズ以上に大きく感じます。リフレッシュレート(画像を更新する頻度)も144Hzと高いので、ゲームなどの画面がスムーズに表示されます。

仕事だけでなくゲームや動画鑑賞などプライベートと併用したい方や最初のディスプレイなので価格を抑えたい方にオススメのディスプレイです。

LGエレクトロニクス 27UL850-W

メーカー LGエレクトロニクス
サイズ 27インチ
解像度 4K (3840 x 2160)
パネル IPS方式
光沢 ノングレア(非光沢)
寸法(幅×奥行き×高さ) 613 mm x 234 mm x 560 mm
入力端子 HDMI×2、DisplayPort、USB-C

LGエレクトロニクスの4Kディスプレイです。サイズは一般的なものより少し大きく、4Kなので映像やゲームも綺麗に表示されます。デザインには好みがあると思いますが、シルバーの台座が個人的に気に入っている部分です。

綺麗な画面で仕事や動画視聴、ゲームをしたい方にオススメディスプレイです。

LGエレクトロニクス 34WN650-W

メーカー LGエレクトロニクス
サイズ 34インチ
解像度 ウルトラワイド Full HD (2560 x 1080)
パネル IPS方式
光沢 ノングレア(非光沢)
寸法(幅×奥行き×高さ) 817 mm x 227 mm x 566 mm
入力端子 HDMI×2、DisplayPort

LGエレクトロニクスのウルトラワイドディスプレイです。21:9の横長なディスプレイで、WordやExcelでの資料作成や複数のウィンドウを同時に開いての作業がしやすい仕様になっています。

仕事での利用がメインで大きい画面で効率よく仕事をしたい方にオススメのディスプレイです。

iiyama XUB2390HS-5

メーカー iiyama
サイズ 23インチ
解像度 Full HD(1920 x 1080)
パネル IPS方式
光沢 ノングレア(非光沢)
寸法(幅×奥行き×高さ) 532.5 mm x 210.0 mm x 377.5~507.5 mm
入力端子 HDMI、D-Sub、DVI

iiyamaのFull HDディスプレイです。会社で利用されているようなシンプルなデザインでサイズ、値段も手頃なディスプレイになります。

仕事での利用がメインで、価格を抑えて会社と同じ環境を用意したい方にオススメのディスプレイです。

まとめ

今回ははじめてディスプレイを購入したい方に向けて、質問や気を付けるポイントをもとに解説していきました。全体を通して1番気を付けていただきたいのは利用用途や置く場所から自分にあったディスプレイを選定することです。この記事がディスプレイ購入を検討されている方の参考になれば幸いです。

またmoshというサービスで社内SE、情報システム向けの転職支援サービスを開始しました。

ただいま初回限定で格安のプランをご用意しております。今までの経験や知識を活かして転職をサポートさせていただきますので、興味がある方はこちらも見ていただけると嬉しいです!

 

この記事が気に入ったら
フォローお願いします!