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大企業?ベンチャー?失敗しない転職のための企業の選び方

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こんにちは、ショウイチ(@shoichi_infosys)です!

就職活動や転職活動をしているときに大企業を選ぶか、ベンチャーを選ぶかで迷ったことはありませんか?私はベンチャーに転職したことがあるのですが、そこそこ大きい企業でしか働いたことが無かったので最後の最後まで迷った経験があります。また、入ってから大企業とのギャップも多く感じました。

ベンチャーへの転職は結果として考えると自身のプラスになったことが多かったので後悔はしていないのですが、事前に情報をキャッチアップ出来ていれば、あそこまで悩まずに前向きに転職出来たのではないかと感じています。

今回は大企業とベンチャー両方で働いた経験から

  • 大企業、ベンチャーの特徴
  • 大企業に向いている人、ベンチャーに向いている人
  • 細分化してより自分にあった企業を選ぶ

を解説していきます。

大企業、ベンチャーの特徴

大企業とベンチャーには経験した人にしかわからない以下の特徴があります。

大企業の特徴

メリット

  • 福利厚生が充実している
  • ルールや制度が整っている
  • 知名度がある
  • 従業員が多い
  • 規模の大きい案件がある
  • 安定感がある
  • 働き方としてはホワイトな企業が多い
  • スタートの給与が高い

デメリット

  • 個人で出来る範囲が限定的
  • 給与が大幅にあがることは稀
  • 出世には在籍年数が影響する(中途入社での出世は大変)
  • 自由度が低い
  • 拠点が多くあり、勤務地を選べない
  • 異動もありうる

大企業は企業として成熟しているので制度やルールなどがしっかりしていて安定感があることが特徴です。先人が学んだ知識などを吸収できるので地に足をつけて、じっくりと成長することが出来ます。知名度もあるので親や兄弟も祝福してくれますし、友人などからは羨ましがられるので優越感もあります。

その反面、年功序列とまではいいませんが比較的ゆっくりと出世していく流れになります。また、従業員が多いので業務も縦割りとなっているので個人の裁量が小さいのも特徴です。拠点も多くあるので1つの地域でずっと働くというよりは全国を転々とする可能性もあります。転勤は出世の第1歩なので断ると出世が遠のきます。

ベンチャーの特徴

メリット

  • 裁量が大きい
  • 上場のタイミングなどでストックオプションを貰えることがある
  • 業務範囲が広い
  • 出世が早い
  • 自由度が高い
  • 経営者との距離が近い

デメリット

  • 仕事はやりながら覚えないといけない
  • 労働時間が長くなりがち
  • スタートの給与が安い
  • 人材の流動性が高い(入社、退社が多い)

ベンチャーでは従業員が少ないので1人1人に任せられる業務範囲が広く、裁量が大きいことが特徴です。会社が大きくなっていく前に入社出来れば、上場のタイミングでストックオプション(自社株をあらかじめ定められた価格で取得できる権利)を貰えたりすることもできます。また年齢が若い人が多く、20代で部長や管理職になることも夢ではありません。

その反面、企業としての歴史が浅いのでルールや制度が整っていないことが多く、仕事をやりながら覚えたりと自らが主体的に動かないと成長することが出来ない環境です。また1人1人の裁量が大きいことで業務量も多く、比較的忙しいことが多くなります。人材の流動性も高いので1年で多くの人が入社してきて、多くの人が退社していきます。

大企業、ベンチャーどちらにもメリット/デメリットがあるので一概にどちらを選ぶのが正しいということではなく、特徴を捉えて見極めていくことが重要です

大企業に向いている人、ベンチャーに向いている人

これらの特徴があるなかで、どのような人材が向いているかをまとめたものが以下になります。

大企業に向いている人
  • 1歩1歩、地道に成長していきたい
  • 家族がいるので経済的な安定感を求めている
  • 育休、産休をしっかり取りたい
  • 学歴が高い
  • 転勤に抵抗が無い
  • 職種にこだわりが無い

しっかりとした学歴があり、レールに沿って成長していきたい人は大企業に向いています。多くの先人が敷いたレールを走るので安定して成長をすることが出来ます。また企業の収益の柱があるので給与もしっかりと支払われます。

制度やルールも整っているので、育休や産休を取りたいと考えている人にも安心です。

ただ、企業規模が大きいので全国(海外)にも拠点があり、同じ場所でずっと働いていくことは難しいので、転勤に抵抗が無い人でないと厳しいです。また、同じ職種で働き続けることも難しいです。例を挙げると営業で入社したのに人事に異動になったようなこともざらにあります。

ベンチャーに向いている人
  • 忙しくてもいいから爆速で成長したい
  • いずれ起業したいと考えている
  • 成長のステップとして会社を選びたい
  • 人見知りせずに、すぐに新しい環境になじめる
  • 異業種にチャレンジしたい

ベンチャーは成長途中の企業なので多くのプロジェクトや課題があります。これらを入社してすぐに任せられることも珍しくありません。大変ではありますが、その分乗り越えた時にはものすごく成長することが出来ますので、企業と一緒に成長していくことが出来ます。

経営者との距離が近いので、自身が起業を考えているのであれば参考になることも多くあります。IPOを視野に入れたスタートアップベンチャーであれば、上場に関わることが出来ますので大企業では経験出来ないことにもチャレンジ出来ます。

大企業とは違い人材の流動性が高いので、3年経ったらチームのメンバーが全員入れ替わったようなケースも珍しくありません。人見知りせずに、すぐに新しい環境や人に馴染めないと辛い部分があります。

会社が大きくなっていく過程で優秀な人材を増やしたい企業が多いので、給与は少し下がるかもしれませんが実務経験が無くてもポテンシャルで採用してくれるケースもあります。

細分化してより自分にあった企業を選ぶ

大企業とベンチャーについて説明していきましたが、この2つを更に細分化して検討することで、より自分にあった企業を選ぶことが出来ます。

引用元:メガベンチャーとは?働くメリットと代表企業一覧

老舗の大企業

日本の古き良き大企業で金融、建設、商社、メーカーなどに多くあります。歴史があり知名度も抜群なので親や親戚などからの受けが良いのが特徴です。

永い歴史の中で受け継がれてきた創業者の教えや制度、ルールがあり、経営方針もそれに従った形で決定されるので共感出来ないと辛いです。新卒で入社して定年まで働く人が多いので、離職率が低く、求人もあまり多くはありません。

社内SEの目線で考えると、レガシーなシステムが脈々と引き継がれているケースもあるので新しい技術やシステムにチャレンジする機会は少ないかもしれません。人材の流動性は低いので入退社などの対応が少ないことはメリットかと思います。

メガベンチャー

メガベンチャーとは新しい技術やサービスを生み出し、急速に大企業へと成長したベンチャー企業を指します。海外だとGAFA、日本だとDeNA、楽天、LINE、メルカリ、DMMなどが該当します。

メディアへの露出も多く、転職や就職において若い人に人気が高いのが特徴です。表面的には自由で楽しそうに見えますが、大企業ならではの制度やルールもあるので意外にも自由度は低いことが多いです。

社内SEの目線で考えると、比較的新しいシステムを利用していて、新しいシステムへの導入も積極的です。新しい技術にチャレンジできる場は多いと思います。人材の流動性が高いので、入退社の対応やヘルプデスク業務が多いのも特徴です。

スタートアップ企業

スタートアップ企業とは新たなサービスやビジネスモデルを開発する企業で、一般的には創業から2~3年程度の企業が該当します。

創業してから間もないので従業員数は少なく、社長や経営陣との距離が近いのが特徴です。短期間で上場を狙っている企業が多く、仕事はかなり忙しくなります。給与もそこまで高くはないので転職において給与をあげたいのであれば別の企業を選んだほうがよいでしょう。

ただし、上場することが出来ればストックオプションを貰えたり、早い段階で役職に就くことも可能なので爆発的に収入が増える夢はあります。

社内SEの目線で考えると、ほぼ整理がされておらず足りないものが多いのでやりがいはあります。ただし、企業体力がまだ無いのでコストに関してはかなりシビアになります。いかにコストをかけずに改善出来るかがポイントです。

ユニコーン企業

ユニコーン企業とは評価額が10億ドルを超える未上場のスタートアップ企業のことで、日本では2021年5月時点で10社のみとなっています。

  • Preferred Networks(評価額:3,564億円)
  • TRIPLE-1(評価額:1,641億円)
  • Paidy(評価額:1,439億円)
  • クリーンプラネット(評価額:1,298億円)
  • スマートニュース(評価額:1,242億円)
  • TBM(評価額:1,237億円)
  • Spiber(評価額:1,148億円)
  • リキッドグループ(評価額:1,127億円)
  • GVE(評価額:1,117億円)
  • Mobility Technologies(評価額:1,093億円)

引用元:国内スタートアップ想定時価総額ランキング最新版(2021年5月)

絶対数が少ないので情報が偏ってしまいますが、その分野で有名な人や特別なスキルを持った人が多く、転職のハードルは高いです。給与は大企業並みもしくはそれよりも高い企業もあります。

今までにない革新的な技術やサービスを生み出している企業で働けることは、今後のキャリアにとってもプラスになることが多いでしょう。従業員のレベルはかなり高いので、伸びた鼻をポッキリ折られてしまうかもしれません。レベルが高い環境で働けるだけの知識や経験を持っている方がより高みに向けてチャレンジする環境であることを認識しておく必要があります。

社内SEの目線で考えると、従業員のレベルが高いので社内SEに求められることも高くなります。しっかりと知識や技術がある方でレベルが高い環境で切磋琢磨して成長していくのに最適な環境と言えます。

まとめ

今回は大企業とベンチャーの違いについて、それぞれの企業の特徴や向いている人について解説していきました。全体を通して1番大事なことは自己分析をしっかりと行い、自分の今後のキャリアや働き方を考えたうえでどちらの企業を選べば楽しく働けるかを考えることです。転職や就職で悩んでいる方々の参考になれば幸いです。

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