マネージメント

リモートワークでこそ大事なエンゲージメントを高める方法とは

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こんにちは、ショウイチです!

マネージャーやリーダーの方でエンゲージメントという単語を耳にした方は多いと思います。私も多くのリーダーの方とお話をしてきていますが、実際にエンゲージメントの意味を正しく理解し、それに対してちゃんと取り組みをしている方は多くありません。この記事ではエンゲージメントを高める目的を理解し、明日から高める対応を実践できるように解説していきます。

エンゲージメントを高める目的とは

エンゲージメントは「約束、契約、婚約、雇用」という意味の言葉ですが、ビジネスの人事領域においては従業員の企業に対する愛着を表します。言い換えれば従業員が組織や企業に対してどのくらい満足している(働きがいがある)かの度合いです。従業員1人1人が会社の方針を理解し、主体的に自らの業務に取り組めている組織はエンゲージメントが高い状態と言えます。

では、エンゲージメントが高い組織にはどのようなメリットがあるのでしょうか。


引用元:wevox – エンゲージメントが与える影響 –

上記はエンゲージメントサーベイツールのwevoxが研究結果として公表している図です。上記の図の通り、従業員のエンゲージメントが高まることによって

  • 従業員の離職率が下がる
  • 従業員の生産性が高まる

上記のような効果(メリット)が生まれます。実際、私のグループでもエンゲージメントが高まることによって、メンバーのモチベーションが上がり、業務のアウトプットが劇的に改善しましたし、退職も発生していません。

まとめると、エンゲージメントの高い組織を実現できれば、人材は組織に定着し、企業の業績や生産性の向上が期待できます。個人と組織、双方の成長に貢献するエンゲージメントは、人材流出の激しい昨今の日本企業において、重要な経営戦略の一つになっています。

エンゲージメントを可視化する方法

エンゲージメントを高めたいけど何をしたらいいかわからない方も多いかと思います。自分も最初はどのように測定すればいいかわかりませんでした。現在はエンゲージメントを測定し可視化する診断ツールがありますので、いくつか紹介したいと思います。

SmartHR


引用元:Smart HR – 従業員サーベイ –

CMもやっていてクラウド人事労務ソフトでシェアNo1の「SmartHR」です。様々な労務手続きや書類のペーパーレス化や効率化はもちろん、従業員情報の一元管理や、蓄まったデータの有効活用も出来ます。また、API(SmartHR API)も用意されていて、色々なシステムと連携したりWebhookを使ってクラウドサービスのアカウントを自動で発行したり、チャットツールへ通知したりすることも可能です。

実はSmartHRにも従業員サーベイの機能があります。プロフェッショナルプラン以外では有料オプションになりますが、SmartHRの従業員情報を利用できるので既に利用している企業だと運用が楽になります。

エンゲージメントを測定するには正しく分析ができないと効果を発揮出来ませんが、SmartHRが持つ様々なデータを使った分析が可能なので、より課題を深堀りし原因を特定することが可能です。

  • APIを利用し色々なシステムと連携可能
  • SmartHRを導入していればオプション追加で利用が可能
  • SmartHRが持つ様々なデータを使った分析が出来る

wevox


引用元:wevox

パルスサーベイでデータを収集し、エンゲージメントサーベイに特化したエンゲージメントプラットフォーム「webox」です。

Slack経由でアンケートを行い、リアルタイムに集計・分析を行うことでメンバーや組織の状態の変化を可視化することが可能です。定期的に集計を行うことでスコアの推移を確認したり、前回からどのポイントが上がったのか下がったのかを確認することで組織の強みや改善項目を見つけることが出来ます。また、他社の改善事例をもとに施策のレコメンド機能などもあります。

エンゲージメントサーベイに特化していることにより、多様な組織のニーズに答えることが可能なサービスです。

  • Slackと連携しSlack経由で通知が可能
  • 施策のレコメンド機能がある
  • 機能が豊富で多様な組織のニーズに答えることが可能

Employee Tech


引用元:EmotionTech -Employee Tech –

独自の感情データ解析や自社開発のクラウドシステムを活用し、離職率の改善やチームの生産性向上、働き方改革の実現を可能にするサービスです。

eNPS℠(Employee Net Promoter Score)を活用したアンケートを配信し、集計結果から従業員の感情を分析します。3ヶ月に一度、分析専門スタッフから3か月を通してつかめた傾向や、離職率の低減や従業員のモチベーションアップに役立つ今後の改善ポイントなどを回答結果から導き出したフィードバックをもらうことが可能です。

EJM(Employee Journey Map)という従業員がモチベーションアップに対して重要に思っているポイントと現状の評価を可視化した、Employee Tech独自の機能もあります。これにより、重要なポイントやスコアの変動から改善の優先度や影響度を可視化することが出来ます。

  • eNPS℠を活用したアンケート配信が可能
  • 分析専門スタッフからフィードバックをもらえる
  • EJMにより改善の優先度や影響を可視化できる

エンゲージメントを高めるために重要なポイントとは

上記のツールを利用しエンゲージメントを可視化した後には、分析結果から色々な施策を検討すると思いますが、対処を間違うと逆効果になってしまうこともあります。自分が色々と対処をしたなかで有効だった重要なポイントについて解説していきます。

施策は1つずつ試す

分析結果を考察するなかで色々と施策を思いつき試してみたくなると思いますが、施策は1つずつ試すことをオススメします。理由としては複数の施策を同時に試してしまうとどの施策により改善したかがわかりづらくなってしまうからです。

また、施策を試してみてから効果が出るまでにどうしても時間がかかります。2~3ヶ月くらいして効果が出始めるくらいな感じです。よっていくつか検討した施策の中で1番効果が早くでそうなものから試していくと、どの施策により効果が出たかを測定することができ、今後に活かすことが出来ます。

原因は考察しても人は特定しない

スコアを集計するなかでどうしてもこのスコアが低いのはこの人が低く回答したからだと勘ぐってしまいますが、これはやってはいけません。なぜならエンゲージメントサーベイは人を評価したりスコアを上げることが主目的ではないからです。個人を特定してしまうと評価などの際に変なバイアスがかかり、評価に影響を及ぼしてしまいます。これにメンバーが気づくと「スコアを低くすると評価が下がるから高くしよう」ということになり、組織の弱みや強みを正確に捉えることが難しくなります。

他の組織の結果と見比べ見る

組織で自分と同じ立場の人(別グループのマネージャー)の結果と見比べて、お互いにFBしあうのはすごい効果的です。自分のグループの結果だけを見ていてはどうしてもスコアが低い部分に目がいき、弱みに対してのにどうアプローチしていいかのみを検討してしまいます。他のグループの結果と比べることで実はこの部分が自分のグループの強みなんだと気づくことが出来ます。また、施策に対しても第3者の意見はものすごく役に立ちます。自分だけでは考えつかなかった施策が見つかったりもするので、ぜひマネージャー同士でFBをしあってみてください。

  • 施策は1つずつ試して効果を測定する
  • スコアが低い原因は考察しても、誰が低く回答したかを特定しない
  • 他の組織の結果と比較して、自分の組織の強みを確認する

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